1/5(金)晴れ。けふはより自宅に近い巨摩共立病院へ。

「訪問看護」の契約。

土屋弘子看護師と金子さき子院長。自宅看取りについての説明。“おだやかに”がポイントになる。食事療法はゼリー等困難になりつつある。点滴は2本にしたがいつまでと云うことはあり得ない。じゃぶじゃぶにすると体内の余剰の水が苦痛になる。脱水の方針に向かうこともある。96歳は血管がぼろぼろぼろで点滴の注射が射せる箇所が無くなって来る。点滴自体も減らさざるを得なくなる時が来る。やがてお叱呼が出なくなってきたら寿命だと思ってください。最後はどなたでも下顎呼吸になります。意識がある場合ならともかく、その状態では本人ももう苦しくはないと考えてください。すべての説明を受けた後でロビーのデスクで契約書にサインし捺印する。“point of no return”である。もうば様も僕らもひとつの方向のレールに乗って、その先には必ず命離れる看取りが訪れることになる。病院のロビーにあって、突然内心に訪れる寂寥感は抑えがたい。

/ゆく途は春のほがらと云ふわけにけふ契約を訪問看護

帰路、なんでけふは富士山がやけにピカピカしているじゃあないか。

田圃の道に車を停めて、珍しく八ケ岳も遠くに望んだ。

 

倉石智證