初詣を久遠寺に───

/久遠寺や(287)にぃぱぁななもなんのその

功徳は菩提梯になるらん

/三が日初詣する久遠寺に杉の大木触れてみんとて

/女坂下りてみれば久遠寺の三椏の花もの芽きたちて

/冬桜咲いて枝垂れに冬ざるゝ

/荘厳に響きし読経睨み龍柏手を打つ吐く息白し

(昭和60年、加山又造画伯)

/初春や鯉も寄り来る池の面勢い余り撥ねる戀さん

/店前のベンチに座る老いふたり背なに目出度きしめ飾りかな

/子供らを駅舎に送る南口もう走り出す新しき年

ば様を甲府共和に子供らと見舞い、

甲府の駅に子供らを送る。

ハグして別れる。

 

倉石智證