「真っ青な空がミサイル落としけり」
「冬の星あふれて灯火管制下」
ウラジスラバ・シモノバ8/27日経
たぶん最初に「痛い」と云ふことに気づき/流れる血を赤いと意識し/それを村ぢゅうに云ひふらした/脳の中のクオリアはそれが赫だと幻想するやうになった/神経細胞が、その時全員が同じやうに繋がる
不安か恐怖であるか怒りであるか/脳の情動桃(モモ)組織が激しく反応する/扁桃体はむしろ最初から偏見に満ちているとしか云いやうがない/不安に蹲る、恐怖に逃亡する、怒りに闘争する/アウトオブアフリカのもっと前から世界は真っ暗闇で/雨や嵐の日は火は温かいなぁ、肉はうまい、性交は気持ちよく、家族が重なり合えば幸せこの上なくなる/共通の感情がたちまち芽生え/それが村ぢゅうの共通の感情になった
逆さ杭を村の境界に張り巡らせろ/物見櫓を高くして/それでも飢えてさむしい時は/子棄て、子殺し、挙句の果ては人身御供も已む無しだった/市民社会が芽生えるずっと前から/共同体としての意識の感情は共通化され/寺院が建てられ/教えられ、物語りされ/積層し、地域化され/いつか軍隊へと発展していった。
絶望するパレスチナ。“出口無し”、逃げるところさへ無いガザ・パレスチナは、3000発ものロケット弾をイスラエルに向かって発射した。迎撃するイスラエル。空を舞ふミサイルがこんなにきれいだなんて。
10/8日、パレスチナ自治区ガザから発射されたロケット弾を迎撃するイスラエルの防空システム「アイアンドーム」=ロイター
「クオリア」=脳の中に浮かぶ主観的な意識
倉石智證
