/編み笠や稲に花咲く風の盆

/裾まはし袖をおちょぼにおわらかな

/街流し男女(をとこをんな)のまじはりぬ

/街流し諏訪町坂町風の盆

/風の盆やがて奴となりぬかな

/後れ毛に汗ともなりぬ風の盆

/風の盆やがて田起こし畑起こし

/愛らしやいなせ男に女雛

/しな踊り酒(ササ)注ぐ仕草風の盆

/夜流しや離れたくない朝までも

/脛毛吹く風は九月のベランダに

/竜胆の青きを供ふ苗場かな

この季節苗場は竜胆とイワショウブ。

/夫婦して二人の宴ピッツァ焼けぬ

いつもの月初めの上京。

さて、けふはまたば様の待つ山梨へ帰る。

 

倉石智證