処理水。
まず隗より始めよ。
/ナツズイセン花咲けるとき葉を隠し
/滴りや空の一滴露草の
/落花生これはこれはと根を下ろし
/熱低の来て炎帝を置き去りに
/炎帝や覚束なきを追い立てる
/玄関に飛び込む暑さ宅急便
/滴りや宅配便のお兄さん
/仕舞南瓜あと五、六個も採れるべし
/二番生り西瓜は井戸で呼気をつき
/様々に色落ちて来る秋の色
/おらが蕎麦ネギは自前と云ふことに
/ばーさんをステイに送りおらが蕎麦
/水遣りやか弱きものも欲しがりて
/赫赫(かくかく)と陽が沁みて来て夏の朝
/オシロイバナ夕さり来れば萎れけり
/どこからが海の境か知らねども赤い群団サンマ漁ゆく
▲「処理水」でなく「核汚染水」とかの国は論う。
/処理水を飲んで見せればいいものを
刺身を喰ってそれで誤魔化す
■西村大臣は刺身を喰って見せる。
いやいや昼も夜も内閣はすべからくいわきの魚を食するべきだ。
安全と安心はちがう。
風評を他人事としないためにも
まず隗より始めなければならない。
倉石智證