終戦へ───草木や土の香りが重く濃くなってゆく。

「六二三、八六八九八一五、五三に繋げ我ら今生く」(西野防人)

2010,8/30 朝日歌壇

/影ひろい塀の際ゆく日傘かな

/鷺下りて鷺の翳なる水面かな

/百姓家池を巡りてロープかな

/お身ぬぐい早々とする松手入れ

/紫陽花の花柄摘みを取り忘れ

/西瓜待つ梨の差し入れ硝子鉢

/水滴るばばには手延べ索麺の

/みそ汁にオクラは星の翡翠かな

/ゆく先にシオカラトンボ青きゆく

/夏帽子目深に被り虫よけのスプレーかけて草を引く君

/草木や土の香りも夏めきぬ

/水遣りや枝豆即(すなわ)ち缶ビール

/軽アイゼンはやる気をまだ夏の山

/子が詠めば「平和の誓い」ヒロシマの

すぐに泣きたるごとく涙の

/黙祷のそれぞれの場所汗吹き出す

/鉄骨の錆ゆく戦後78年(ナナハチネン)非核宣言 言葉に空し

/鐘の音や認知の人も手を合わすけふヒロシマに鳩の翔び立つ

/ヒロシマに翠滴る黙(もだ)深く偵子の像の平和の鶴の

/声変わりするかしないか少年の「平和の誓い」心強くも

/女の子の声透きとほる夏空へシャツの白さよ無垢の尊き

 

1945年───

6/23沖縄における日本軍の組織的戦闘の了はり。

8/6 原爆ヒロシマ14万人

8/9 原爆ナガサキ7万4000人

8/15 敗戦記念日 犠牲者360万人とも

1947,5/3 日本国憲法施行日