怖ろしげなのよりも
やさしげがいいな
やさしげもいいがびっくりもいいな
知らない多くのことがぴょんぴょん頭上を飛び越えてゆく
やめてくんないかこの時間と云ふものが
いい時もあればとってもかなわん時もある
いくんだね
といきなり云はれても困るんだよ
だからそれを携えて出掛けやうと思ふ
丘には囀り
山に渓流
海はやっぱり高い雲だなぁ
あんなふうにのんびりとしている人がゐて
いきなりざんぶりと水に潜った
多くのものと約束を交わし
まるで親戚縁者かのやうに
信頼して落ち着いて
あゝ、さうやってゆくんだね
落ち着きのない時の時が
いまもわたしの上をぴょんぴょん越えてゆくんだけれど
倉石智證
