“パンデミック”「難解さ」

権力として認識されてない者が権力へと早変わりする

「他者への攻撃」「下からの検閲」/20,1,30朝日新聞

 

ぼくはあの人をよく知っています

それなのになんで顔いっぱいにマスクなんかしているのでせう

みんなで借りた公園の畑では

みんなが公平で分け隔てなく

お日様が燦燦と照るばかりのままです

いそいで脇を通り過ぎてゆく自転車を

時に注意なんかしたりはしますけれどね

マスクを鍬の柄に掛けて

長い永い世間話をする(演劇風に)

負け惜しみなんかでもなんでもなく

ついには自分のところにはコウノトリが来なかったものだから

コロボックルを探しに

作物の葉っぱの下

畝に盛り上がった土塊の上

そんなところをまさぐってみて

あゝ、正直云って自分を慰めて

あゝ、正直云ってとってもさみしい

公園の丘の上からあんなところに軍艦が浮かんでいる

波にぷかぷか

そんなことは物語り的にはどうでも関係ないんですよ

 

倉石智證

我々の社会を成り立たせているものとして───

ノマドランド、ギガワーク(ウーバーイーツ)、

ブルシットジョブ(無意味、不必要、かつ有害)、

エッセンシャルワーカー。

新資本主義、新マルクス主義社会。

資本主義社会では“落ちてゆく恐怖”を駆動力として、

階級社会を自己リレーしてゆく、

自己振動は結果、決して公平とは云へない、

格差、階級社会を残してゆく。

母親たちは内心、指差しこそはしないが、

「あんな風になったりしてはいけませんよ」と、

子どもたちを駆り立ててゆく。