いつの間にか翔ぶ種ででもあるやうに

いつの間にか知らないところに咲く草花のやうに

力強く運命を択ばず

希望のやうにあって欲しいと思ふ

実に見事ではないか

そしてあんなところに咲いてゐる

石垣に咲く花

放棄地に咲く花

ひっそりと日陰に咲く花

そんな花がわたしは好きだ

みんな選択の余地もなく鳥たちの腹に食べられて

みんな心地よく風にさへ乗って

あんな高くへと

それから嵐の中を泥水に流されて

いつか自分の場所を得るのだ

 

どんな運命をたどってここにたどり着いたかは知らないけれど

戦争だけはゴメンダ

希望めく

挨拶をする

こんにちは。

やあ、けふもありがとう

 

倉石智證