/定植を確かめてから朝餉かな

/新樹光猫の尻尾の散歩道

/まくなぎはめまとひなりし草引き女

/眼庇や遠き日を見る草の餅

/草餅や通りすがりの老夫婦

/匂ひ風軒端を廻る聖五月

/もの忘れ多き家なり茗荷茸

/どんみりと母の胸乳(むなち)や四照花(やまばうし)

/紫雲英田(げんげた)や見渡す限り子供の日

/麦熟るる北へと向かふ人もゐて

/青き踏むくちなわの翳横切りぬ

/無人駅レールの錆や片想ひ

/ピップゥーとカラスの豌豆吹き鳴らし

/草笛や幼きわれが駆けて来る

/聖五月花の行列次々と

/首飾りシロツメクサを幼ころ

/南瓜苗しつこきまでにウリハムシ

/青々と林檎摘果をせがむなり

さあ、けふぢゅうになんとかなるか。

 

倉石智證