体幹を鍛える。
自分の身体は自分で支える。
まだ踵は付けない。
結果が分かる、結論が出てゐる予定調和は
極力忌避する。
明るくせよとはだれかの声だ。
まさにその通りだと思ふ。
除草機の音よ
われを励ますダイナモの音よ
羽根車が粗草を跳ね飛ばす
寧暗の栖のミミズが陽の元に曝される
一斉に、毎日が眼の驚きや草萌ゑる
ぼくたちはもういかなきゃなんないんだよ
調べに乗って
春だもの
すべてが成長の軌道に乗った
天の蒼穹から青の雫が滴り落ちる
陽の煌めき、健康な汗よ
姿勢を正しくして体幹を調える
エンジンをふかしてスモモの大樹の下を潜り抜ける
まだ踵を付けるのには早すぎる
立って前へ進めと
営巣の鵯が頭上を掠め
笑った。
倉石智證




