/初蝶のすぐに番となりにけり

/春耕やまだ春泥の続きをり

/春光や花咲き花の天を突き

/受粉待つ花ゑう無きにいきみけり

/いきみけり受粉待つ花放棄地に

/花咲いてみな浮足の立ちにけり

/ダンディライオンでいいぢゃないか少し離れて

/「春ですよ」踏む足音にイヌフグリ

/葱ヌタを採りに畑に下りにけり

/寿に茎を結んで野蒜かな

/靖国に花待つ人の出掛けけり

/落ち着かぬ春待つ心sns

/をちこちで春待つ心名乗りあげ

/天ぷらや春の苦みを化粧塩

/受粉待ち行きそびれたる鰥夫やもおかな

/飛行機雲いまハリウッドを突き抜けて

/クレソンに一声かけて溝浚い

/仏の座昭和な人の次と逝き

/蹴とばして「万延元年フットボール」やさしき人は雛祭りの日に

(webお借りしました。)

3/3ご逝去(88歳)。合掌。

 

 

倉石智證