葬送が続く。

平和があるとすれば「墓場の平和」ではたまらない。

“午前11時になると”

戦死者の葬列にひざまずくウクライナ兵(21日、リビウ)

 

陥穽だなんて

穴を掘って水がたまったら真っ青な空が映って

雲が浮かんだ

謀だなんてとっても知らなかった

 

脈動は樹液の中に流れて

それらは全部陥穽に繋がってゐるらしい

いっつも井戸が水面に増えたり減ったりしていた

たいしたもんだ

金輪際それに陥らない人もゐて

大マタギに跨いで平気な顔してまた

眠ってゐる

 

或る人は大統領府にゆく

水で浄めて

時が経つのを待つしかないか

閣下、東部戦線では××××名が死にました

見事な青空が地下に広がった

リビウ出身やゆかりのある戦没者たち。

若者から中高年まで数百枚の写真が並ぶ

(21日、リビウの聖ペテロ・パウロ教会)

 

倉石智證