/切ないね旱ひでり続きや葡萄火傷やけ

/日焼けして無残となりし葡萄かな

/水遣りを忘れず己が皮袋

/夏空や冷えものばかり食卓に

/索麺に飾りて涼し夏蕨

/呆け茄子や三日見ぬ間の畑かな

/初蝉の世間窺ふばかりなる

/水遣りや喉のんど渇きたる畑かな

/雷の音ばかりして待ち遠し

/はたゝ神 田圃の涯を明るめて

/苗さやぐ今かまだかとはたゝ神

/草矢打つ少年少女とほくなり

/施設はも前に豁然かつねん水田かな

/鎌倉や紫陽花寺に江戸しぐさ

/柳川に風が流れて竿の人

“手取り”がうまく出来なくなってきた…。

ばーさんはもはやあちらの舟に片足乗っかってゐて

妻に文句ばっかり云はれてゐて

十回に一度はホメられる。

 

倉石智證