/白加賀の噂話や尻初めぬ

/身に入むや白加賀水に実を沈め

/青梅の鬼さんこちら尻を向け

/青梅雨や梅の実瓶に眠りけり

/鯛兜炊いて兜に木の芽かな

/あぢさゐを地に下ろしけり雨待てり

/さつま芋もう一人立ち八方に

/臺がたちぬ小松菜の色夏の雲

/受粉時南瓜の花のほつほつと

/おはやうとミツバチに花毛蕊花もうずいか

/ひとつ採れば明日は二つと地物かな

/雑草と云ふ花無きに妻は活け

全部そこいらにある雑草を。

/ミニ薔薇は娘が持ち来るに花二つ

/青梅雨や厠に架かる蜘蛛の絲

/重雄さん朝5時からの刈り払い

/百姓の葡萄棚下袖ひちて

沾ちて=ぬらして

/ポンと咲く桔梗の花見し者は

/友病んでマリーゴールド晴れた日は

お日様をいっぱい浴びで元気になったかな。

 

倉石智證