/タンポポの綿毛は春の核ボタン

/容赦なく踏まれし鼓草ならむ

畑の大敵スギナ。畑の中央まで侵出しようとしてゐる。

/文法はスギナなりゆく土筆かな

/椋鳥の巣懸ける下の遠慮かな

/ほー丹の咲くを計りし躑躅かな

去年は咲いてくれなかった。

/君子闌今年は咲いて一礼す

/むくむくと芽掻き迫りし高梯子

いよいよ“翠摘み”の季節に。連休前までにはなんとかしたい。

/のけ反りし螻蛄オケラは地球を「これっくらい」

/除草機やすぐ鵯が来て生き地獄

/藤房の揺れて遺影を先送り

/藤房の響どよもす下へクマンバチ

/節まはす林檎追分花白し

/柿若葉まだ嫋なよとして八つ颪

/囀りの未だ幼くてUKRAINE

/戦争は女の顔をしていない女は大地に泣き伏すばかり

/北欧が雪崩をうってNATOする爆撃機飛ぶ国境寒むし

/ブチャ、シリア、フェイクが起きたとプーチンは検察検死批判嘯うそぶ

/グロズヌイ、さてマリウポリ廃墟かな「命助ける降伏すれば」(4/17)

/復活祭大地の息吹涅槃西風ねはんにし

/素魚しろうおの喉のんどに落ちてそのままに

 

倉石智證