/アスパラのにょっほりを云ふ今年かな

/ジャガイモの芽が出る鳥の躁ぐらむ

ここいらは土が悪いのです。

/春昼やニン芽林となりてゆく

/タンポポの刈り残されてうれしがり

/雑草て云ふ名は無きにさは然りながら

/草引きぬ蚯蚓さながら吐淫する

/古き家の門灯の下ぺんぺん草

/柿若葉わたしをどこかへ連れてって

/柿若葉とほき山なと雪のせて

/うたかたや天鵞絨毛蕊花びろーどもうずいか産毛為す

/屋根やさんが来て漆喰のことなど桃の花

/山椒の芽吹きの隣り木瓜の花

/コマーシャル見つつテレビはUKURAINE 廊下の奥の戦争のこと

/食卓に生きて今在り山桜雪の中から持ち帰り来る

/かーさんのカレーホウトウ新メニュー農から帰りみな舌鼓する

/目が覚めて認知のばばも歌い出す 

♪咲いた咲いたチューリップの花が

/雑草を引けば地に湧く新芽かな

アヤメたちです。

 

倉石智證