/老夫婦畑の李にパフをするマジックドラゴン春の顔容かんばせ
/鹿威ししおどしめく花火や春の雲
/花列島東西南北花粉鬱
/花活けて部屋一隅の花の冷え
/ぎんねずに光ながれて猫柳
/ぎんねずのほほやはらかく猫柳
/ものの芽のものめく三歩四歩かな
/蕗の薹のさみどり散らす朝餉かな
/“サンモニ”の背にいっぱいの桜かな
/紙襁褓取りてすっきり花曇り
/娘さん横座りして花の雲
/春霞いずこから見て富士の山
/オープンスノウ、リフトの音も春スキー
/笹鳴るや栂の林の下草に
/コプコプと悲しきの声北の風
/仰のけ反って祖国歌うか弾撃つか雪の平原野鼠の如
2003,3/29故人のお旅立ちの日は雪柳が白き地の焔のごとく咲きうねってゐた。
まだ48歳と云ふ若さ。存命ならばまだまだ一緒に飲めたものを。
/命日のなほかなしびや雪柳
/命日や地の焔ほむら立つ雪柳
けふはディの日。お迎えの車が来る前に早々とお参りに。
ば様はもう息子の名前が思い出せない。
墓参りから帰って来て玄関に入ると、墓参りのことも忘れていた。
倉石智證







