/滴りや柿に仕込める陽の光

/あんぽ柿皴増すごとの甘露かな

/故郷は小春にゆれる吊るしん坊どの家の軒も柿すだれする

妻の手作りもいよいよ佳境に。

/枯露柿や里の風物八つ颪(季重ね)

/名残柿獲ったヨ梯子十四段

/ヒバ垣の下掻きい出す親心

/霜月やそろそろ了へて庭仕事剪定鋏研いで仕舞へる

/剪定師楽し木枝ぼくしの声を聞き

/菊の朝ばばは両手で茶を捧ぐ

/さつま芋に上掛けしたる霜夜かな

/下校子の声美しや唱歌する果樹の向かうに翳並びゆく

/天然のなめこあなたのおらが蕎麦

ナメコは過日湯沢地区で採ったもの。お蕎麦は戸隠の友人から。

/ユニクロを出し入れをして冬に入る

/柿落ち葉後生を木守り柿に云ひ

/早々と娘に手を引かれ接種かなインフルエンサーばば独り言

 インフルエンザの予防接種ですね。

 「そんなにに強く手を引っ張らないでよ」、とば様は。

/白鷺の影一つ飛ぶ霜の朝

/芋芋し里芋とろろさつま芋寒の入りしを仕合わせにする

/採れ過ぎてさつまチップス召し上がれ

/農協で送る娘に里心ころ柿林檎柿さつま芋

妻はせっせと荷造りして娘に送る。この柿はぼくの取り分なのにー(笑)。

 

倉石智證