マイヅルソウ
赤い眸眸めめと云へば
菟の眸、山鳩の眸、
巣穴に帰るくちなはの獰猛な眸
ゴゼンタチバナ
秋になると鋭く
鵙の早贄の聲
赤い鳥小鳥なぜなぜ赤い
赤い実を食べた
青い鳥が幸せを求めてどこか天高くいってしまった留守の間
山中の深奥しんおうには
草花や木々の
ほろほろと赤い実が陽の光を含んで
それこそ、閑しずかにしずかに
待っているのでありました
マユミ
背景は妙高山
ガマズミ
あゝ、みな寂び寂びと
一仕事を了へたる様に
枯れ切ってゆくなかに
赤い宝石のやうに陽の光の中に
わたしは、未だと云ひ
あなたはもうと云ふ
コバイケソウかな
明日、
風風吹くな
山中にしめやかに行き交う精霊の
眼には見えない
赤い鳥小鳥、赤い眸眸あるよ
ひなたぼこしてゐる
イワショウブ
キヌガサソウ
シラタマノキ
倉石智證
















