倫理なくては結局見世物に過ぎないのだ
ジェルソミーナが聞こへ来る
襤褸を身に着け石垣に寄りかかって
それでもサンパノと呼び続ける
愛の一歩手前で
「なぜ」がなければ鋼鉄の肉体も
軽業師の空中ブランコも虚しいだけだ
晴れた日にサーカス小屋を横切って
皮肉屋が来て笑ふ
人は大昔にコロッセウムで人が人を殺しあうのを
人と獣を戦わせて獣に人肉を喰はせて
大躁ぎして血の祝杯に酔うた
獣臭き呼気よ
結局は下半身の獣性と
スキャンダルが大好きな抑えられない好奇心のまま
で、どうだったとニュースキャスターががなり立てる
世間が煩いばかりだよ
騒擾そうじょうの炎暑に
少しは閑しずかなることを学べ
そんなことだから茨木さんは
「自分の感受性くらいなんとかしろヨ、バカ者め」と
あゝ、ジェルソミーナが聞こへ来る
今更ながら人はパンのみに生きるにあらずと
サーカスに列の引きも切らず
国民感情だなんて
大事な物事から目をそらさせやうと
だから私は喧噪を離れ一人山へと
高所から降りてくると
あゝ、また一つ生きたと
神様に感謝する
倉石
大きな声には気をつけなさいと、
8/6、Bachはひとりヒロシマを祈ったのだらうか。
純粋な選手たちの活躍のドラマの数々。
一方組織は巨大な虚偽を抱えたままだ。


