なんかそれでいいんだと思ふ

なんかずごーく甘い気がして

たぶんすごーく甘いんだ

愛なんだもの

もう手放しなんだもん

どうぞいらっしゃいと

両手を広げたら宇宙の向かう側に出た

あるものをうるほし満たすだらうと云ふ気持ち

無償で見える限りに於いて星が瞬いてゐる

どんなにか励ましになるだらう

紅茶にマーマレードを入れた時からと云ふ変な

街角で見知らぬ人に挨拶をされた時から変にとか

いや、無理をしなくてもあの膨らみを手の間に包み込めば

愛はきっと完成すると思った空に

大文字でなく小文字でずーっと綴ってゆく

 

なんかそれでいいんだと思ふずいぶんに

うまく云へないけれどふわふわぷあぷぁとしていて

父親には云へないけれどかーさんの

あたたかいおっぱいの間に百合の花

みんなみんなすべて甘い感傷になって

まーまーれーど

今スプーンの背から紅茶に滑り落ちる

 

倉石智證