/紫陽花のそろそろ雨に目覚めけり

/君が代闌咲いて後へと続きなさい ! 

まず一輪目。

/緑雨わが身を部屋に置いてみる

/緑雨吾がトルソーの冷えびえと

/緑雨きのふのことも消されゆく

/房づくり百姓に雨待たずなり

/雨合羽袖に滴ける房づくり

/ルリルリと聲美しやツバクラメ

/燕尾服濡れて燕の電線に

/大根の土の中からご愛敬

/南瓜かぼちゃの仔蔓を這わせて喜ばる

/携帯のサツキに顔を寄せ合ひて

/携帯のサツキ自慢の昼下がり

/サツキサツキ名前のとおり五月かな

/紅べにのサツキと赤のサツキと咲きにけり

/五月雨や薔薇の花片の落ち続き

/蔓薔薇のなんとか雨に持ちこたえ

/門柱に柘榴の花の散りかかり

/梅雨空や甘藷の苗を予約して

/里芋の芽吹き畑に草一面

/春雨や無くした小針見つけけり

ばーさんがお針子して縫い針は行方不明になった。

「チクッ」と妻の掻い巻きの襟から出て来た。

一週間ほども経っていた(笑)。

/にゅー麺の手羽で出汁とる梅雨の寒

/アーム伸び作業の人に燕飛ぶ高所作業車電信柱

/燕飛ぶ高所作業車のアーム伸びアームの先の作業の人の

 

倉石智證