/うららかや梅花の下の人となり

/八つ颪風の光も運び来て

/春光はるかげの八つの颪に紛れ来て

/春めいて門に声聞く美しきやし

/マスクして風の子供となりにけり

/葡萄樹の蔓の行方を誘引す

/潤みゆく空には雲のぷかりかな

/焼うどん鰹節などちちちちち

/有線の鳴り熄む真夜の深さかな火災発生風強くして

/用もなきトタンを打つは春の風

/冬帽の孫から届く春隣り

/デイの日のお早うの声春めけり

/デイの日はまず手洗いにうがいしてそれからすぐに寝所に向かふ

けふも、ほうほうの体で。家が一番安気するって・・・。

/夕さりて八つの颪のこれでもか風たばさんで畑に投げやる

/虎落笛勉強机のすぐ隣り

 

倉石智證