/紅梅の一輪挿して明るめり

/梅見して鳩ふゝみ声松発てり

/サンダースさんミトン手袋温かき紙袋抱き就任式へ

/梅が香にのつと日の出る山路哉(芭蕉)

/梅一輪一輪ほどの温かさ(服部嵐雪「暖かさ」)

/梅一輪咲いて命を励ませり

/冬籠り出汁とる妻は湯気の中

/冬ざれて襤褸らんるとなりしば様の芝桜抜く枯芝桜

/ば様に冬の稲妻時々は荒々しくもケエッテおくれ

「そんなにうるさくするならもう帰けえっておくれ」

妻のいちいちの指図に子供のやうにいじれて。

/冬時雨南天の実や藪柑子

/厠辺の一輪挿しやシクラメン

/波の花春告げ魚と鰊かな

もういっぱい季重ねして(笑)。

 

倉石智證