/紅梅の光りふゝめり呱々ここの声

/梅花芳ばいかほう地軸の立ちて廻り初む

/庭前春光笑紅梅

/春光笑むに似たり庭紅梅

/目白来て庭紅梅を讃えけり

/シガ(氷花)流る久慈川の水玄くろくして

/七草の片割れしがむる寒さかな

/幾たびも寒暖計を覗きけり

/誇らしげにけふは零℃と二階舎に

/あちこちにしばれる壁を叩きみる

/日の入りや寒さ一入粗壁あらかべ

/モクレンの産毛に光り春待つわ

/またけふも焚火はおらのどんど焼き

/卵の日けふ日曜日重なりて卵の前に卵待つなり

/懐かしき声の聞こえるスーパーの今年もあの娘頑張ってゐる

/シクラメン花啓ひらけこんな時代だもの

/北国の異常気象と車列かな

/着ぶくれて冬帽被る生身魂

/手も足も出ないダルマさんの日々コロナ

/豆餅のまめに生きてねと妻の

/民主主義エコーチェンバー増幅し個を無くしたる群れる人たち

「Stop the steal 」

「集会に来てくれ、ワイルドになるぞ ! 」

この場合はsns民主主義。

ツイートは読むのではない、感じるのだ。

理解するのではない、指を滑らすのだ。

もはや長い文章を読む忍耐力は喪失した。

かくして前頭葉に巨大な無が生まれて来る。

 

倉石智證