/七草を叩けば春の音やする

/どの家も呪文唱える息災と七草粥の湯気はんなりと

/若菜摘み春待つ心春待つわ

/正月を湯沢に残し帰り来ぬご先祖様に線香立てぬ

長いこと家を空けてご先祖様に申し訳ないと。

/南天の家居にありて年越しぬ実の赤々と齢励ましぬ

/初暦まずけふの日をばばに聞く絵に合はずなり福笑いする

/或る人の賀状ポストに探しても賀状届かぬはよ七草の日

恩師の最後の年賀状だなぁ。

/お餅過ぎて釜揚げうどんダイエット

/冬ざれと云ふにやあらむ実一つ

/初茜雪の峡田かいたに掌を合はす

 

倉石智證