わたしは真っ赤な林檎です
玄関に故郷の香が届きます
林檎可愛いや雪の便りも
サクサクと雪よ林檎の香の如く降れ
梯子下りれば北信五岳
林檎の花が丘飾りゆく
姉さん被りの娘十七八
手甲の腕かひなに花びらが散る
林檎可愛いや秋ともなれば
俤の中小さき日のこと
頬を真っ赤にかけて来る
あれはおいらだ鼻水たらし
罅ひび皸あかぎれは紅葉掌のこと
山の径辺に紅もたわわに
林檎可愛いや幼き日々を
昔を今に為す由よしもがも
取り換えばや糸引き車繰車くりぐるま
昔を今に為す由もがな
林檎可愛いや赤い頬っぺの
千曲川いまに流れる
思ひ出は泛び沈みてかつ表れて
千曲川 千曲に流る
故郷の山
故郷の川
あゝ、林檎可愛いや真っ赤な林檎
この国に栖すみならす人のたれか知らむ林檎の歌を、
それは復活の歌に似て、国難の折に人々の口の端についで歌われた。
千曲川は滔々と流れ、およそコロナ禍も百年経てば今になつかしいと。
(中学の同級生の女の子ちゃんから林檎が届きました。)
林檎届きましたよ。
真っ赤な林檎が。
たちまち玄関に林檎の香りが広がります。
おっきな真っ赤な林檎ですね。
手の平にずっしりと、まず神棚に捧げます。
こんな立派な重たい林檎を、
身をきちきちに実らせて枝枝に成らせる林檎の木もえらいもんです。
丹精って愛情ですね。
剪定も摘果も大変です。
袋掛けも、その間に消毒もせにゃならんし、
まあ、お百姓さんてまめに立派です。
ここまで仕上げるともう「アート」ですね。
「詩」ポエムです。
さて、神棚から下ろし、妻に切り分けてもらい、
早速に頂きます。
ありがとうございました。
ともあき
