/烟臭く火守は家に這入るかな

/焚火してにはかに拝火教ならむ

/葉の形残して灰の冥利かな

/月も見て鳥の声聞く焚火かな

/火守して叱呼ちかきを許されよ

/剪定の柘榴はア痛イタタタタ

/すべてみなけむりとなりて庭手入れ

/セイタカ(アワダチソウ)のスモモの枝を超えにけり

/ばーさんの散歩焚火が気にかかる下りておいでよ芋でも焼かう

/結局は芋焼くことの焚火かな

/物干しに柿干すことも風物詩

/転柿ころがきは夜辺よべ焼酎のお伴かな

/枝に残す黄葉は空の高さかな

/採り残す葡萄は貴腐の冥加かな

/千両を掻き損なひし落葉掻き

/藪柑子に迷い込みたる落ち葉かな

/藪柑子万年青おもとの実など赫かりき

/灯篭に紅葉落ちたる寒さかな

 

倉石智證