Iran, Figural vessel Date 12th–13th century.
異なることは大抵躰の外側にあって
体の内側のことは一致しているものだ
それを秋の風が身裡に冷やッと入って来て
がんですね、といきなり告げられた
身裡のことなのにどうも違うらしい
どうにも違うらしいので「生検」をしてくださいと
紹介書が入った封筒が渡された
ドキッとして、ドキドキしてしまふ
体の内側のことはたいていはぴったり一致してゐるものだ
それなのにきみはどうして平気にそんなところにゐるのかね
そんなところに腰を掛けて
そして凝っとこちらを見てゐる
いけ好かない(9/19土)
多分夫婦は、死の連帯、生の共感を一緒に歩いているだらうと思ふ。
このポエムは妻が歯科医から紹介書をもらった時に書いたものだ。
とてもアップする気持ちにはなれないでいた。
アップしたらなにか悪い方へとことが流れるのではないかと不安に駆られる。
やっと昨日、抜糸が済み、生体検査の結果が知らされた。
「無罪放免」と弾むような声は妻の病院からの第一声である。
霽れやらぬ不安がふわーっと消えていった。
万物にありがとう、と云ふしかない。
9/18 rieちゃん歯医者。
紹介書を封書にて渡される。
9/20彼岸花
9/25 妻MRI
9/28 八峰キレット縦走へ
あの石仏にも祈った。
ぼくが通り過ぎて後ろを振り返ったら径に転がり出て来た。
自宅に持ってきて神棚に。祈った。
10/2生体検査手術の打ち合わせ。十六夜に金星が。
10/7レーザー手術
10/9消毒と説明
10/16抜糸と「無罪放免」。
日頃無神論者を気取っていたはずのぼくは亡き父母と、義父と、
あらゆるご先祖さんを呼び出して祈った。
9/28からは八峰キレット縦走と山に入る。
山径を踏んで石ころにも、山の天辺では四囲四方に祈った。
とにかく無事でよかった。
ホッ、である。
昨日は少し飲みすぎたかな(笑)。
「病院へ妻送り出すハイタッチ、のど元過ぎて秋ふけりゆく」









