/炎暑ゆへ「万事休止」とLINE来る

/花韮のレースは風のウェディング

/花盗りに畑へ降りてヤマゴボウ(ヨウシュマゴボウ)

/雑草あらくさを打ち払いたる青さかな

/無残やな南瓜も割れるはたゝ雨

/盆笊に仏果即ち盆に入る

/清すがやかに灰うち篩ひお盆かな

/四五人のご近所さんや墓燈籠

/燈籠に火を入れお盆ござれかな

/墓陰に無沙汰を詫びる盆の入り

/墓陰に影の人らの行き交ひぬ

/連れ立て農道の人ら盆参り

/新宿に豪雨予報とコロナかな

/掘り抜きに花投げ入れて水鏡

/炎熱やトマトの肌ゑ熱もちぬ

/とんぼうの目玉に映るわたしかな

/ヒマワリの一つ目小僧のごとく行き

/糠床の茗荷は眠るもの忘れ

/えのころのおうよおうよと呼び交わし

 

倉石智證