/つゆ草の空を認したため静まりぬ

/オクラの仔次へと生るゝ黄花かな

/草引くや僕しもべのごときぼくなりき

ついには雑草の僕な気分になったごたる(笑)。

/宵待草の細腰サごしも草に打ちやられ

/風鈴ときみと僕とのディスタンス

/階下から告げる夕餉の“叩き”哉

/リコピンの赫さ極まる日に干され

/花韮の貴婦人のごと風待ちぬ

/老武者の乗用除草機風さやぐ

/ましな名や屁屎葛へくそかずらをヤイト(灸)バナ

/ガガイモとヘクソカズラの競いけり

/禿山の一夜を過ごす芝刈りて

思わず削り取ってしまった。身に染みて“禿山の一夜”(笑)。

/オガラ買うお盆ござれと胸騒ぎ

/神明の花火もなくて夏も無く

/学徒兵今頃空を開聞岳

/聞くならく空へと拓く燕たち

/毎日の南瓜の理念忘れがち

/労農や帽に滴る汗の玉

/荒土や帽の鍔つばより汗みずく

/蝶ひらひらおまへは汗を掻かないか

/毎日のチームワークと一歩ずつ冥途への旅ほがらスクラム

 

倉石智證