/朝顔の花一時はないっときを逃しけり

/昼顔や二度寝の後の寝覚めかな

/出荷する畑にホッとフウチョウカ

/カラスウリの花撮りに行く風立ちぬ

/放棄地にスモモも桃も落ちにけり

/風吹いて南瓜畑を見回りぬ

/雨降りやトマトに色の落ちて来ぬ

/緑雨四時しじを濡らして行きにけり

/梅雨の世は露のよながらにさりながら

/梅雨の間や人の形に雨合羽

/土手近く憂い忘れて野萱草

/昼なれば宵待草のしお垂れぬ

/ヒメジョオン放棄地に草なぐさめぬ

/紫陽花の一輪仏花落ち着きぬ

/閼伽あかの棚あぢさゐ花の大一輪

/スーパーに花を見に行くルドベキア

/ばーさんに長い手紙や梅雨の閑ひま

 無沙汰の文字の五度たび六度

 

プレバト、兼題「サンダル」

/昔なら草鞋片手に夏河を

/牽牛もサンダル履きや天の川

/サンダルを引っ掻けて吸ふ煙草かな

/サンダルや蹠あうらに入る砂模様

/サンダルや外反母趾を如何にせむ

/小さき子のサンダルのことミヨちゃんの

/サンダルの片方脱げてそのまゝに

 

倉石智證