/君子闌きみを眩しむ掌たなごころろ

/梅の実の仄色付きし畑かな

/どこやらに雉の声聞く独歩かな

/草笛はまだ先のこと花豌豆

/罌粟ケシの花頸それぞれに傾けり

/気が付けば庭の紅葉も色増せり

/翠摘みそろそろ梯子出す時分

(松の芽掻きをみどり摘み、だなんて)

/自転車を漕いでカツヲを村の道

妻は「運動だ」と云って農道をえっさほいさと自転車を漕いで。

/黙り込む午後からの風甲斐盆地コロナ家閉じ村一村で

/花ばかり躑躅の雄蕊雌蕊見ゆ

/焔へ立ちて詩趣酣酣しいしゆかんかん紅躑躅

/戀さんもたちも通ると紅躑躅

/俤や林檎の花にひばり哉(美空ひばり)

/タンポポの絮毛は空に声を聞く

/シオン ジォン 口に出して呼ぶ春だもの

名前分からず・・・

 

倉石智證