「弁当の蓋に落ち来る花の宴」
「花に来て軍国少女唄ひ出す正成のこと青葉しげれる」
「花に来てつと唄ひ出す桜井の青葉しげれる軍国少女」
「昼寝してもう邯鄲の夢のごとお花見のこと唄ひしことも」
帰って来てお昼寝をしたらどこへゐて来たのかもうみんな忘れてしまってゐる。
/つひにつひに玉切る倒木雪割草
/清里に雪無きスキー場閉鎖(4/6サンメドウズ)
/故郷はカラスノエンドウ二人だけ
/タンポポのぽぽの辺りを探しゆく
/タンポポのとッばずれなる菫艸
/菫艸むらさき匂ふゆかしがる
/雪は山にスノードロップの小径
/スズランの小径は公園の小径
/鵯(ヒヨ)の蜜吸ふは枝に花を零す
/ムスカリのあへて荒れ地に青ならむ
/山吹の傾(なだ)りて花の涼しかり
/毎日が一年生と認知症忘れることに日々新しく
/隠れん坊鬼の解かれてコロナ来る
/掻い巻きのめりりめりりと剥がれ来てようやく春の寝床に来たり
倉石智證






