/着膨れて孫の手届く届かない

/小春日や「タケヤー、サオタケ」と過ぎてゆく

/雪の片ひら蠟梅の片ひら雪明り

/イヌフグリ空の青さと続きけり

/小春日や猫の権利と猫眠り

/海苔の篊ひび有明の海のたりかな

/有明の海苔寒風に海光る

/柚子皮の香り立ちやる饂飩汁

/眼に見えぬ武漢搬送グローバル見えぬ不安の立ち消えぬまま

/いそぎ早や帰れ故国へ銀翼に乗せコロナウィルス

/形無しやスンズローてふ呼ばれしにたれおもてなし育休大臣

/園児らのにぎわい山茶花の通り

/木守柿無くて鵯鳴き飛び立ちぬ

/会議出てスマホで話すスキーかな

/雪乞うこう商いと云ふ切なさよ

上越でも「雪無し」のスキー場。スキー関連お仕事の皆さんの嘆き。

/カイガラムシ退治消毒の出動

/ばーさんのお茶の在り處が分からずにお釜の前に立つがかなしき

「おばあちゃん、お茶」とお願いしたら、ポットの前でなく炊飯ジャーの前でおろおろ。

区別がつかんようになったんかね。

 

倉石智證