/俎板に七草粥と浅緑
/正月も早や七草となりにけり
/ほろほろと塗り箸の先七草粥
/松明けて南天の実の赤さかな
/松が枝や好去好来年初め
『好去好来』
733年のことだ。
山上憶良は遣唐大使多治比広成に好去好来の詩を送った。
好去とは「気を付けて行ってらっしゃい」、
好来は「無事に帰って来てね」、といったところか。
「恙つつみ無く 幸さきく坐ゐまして 早はや帰りませ」
「難波津に御船泊てぬと聞こえ来ば紐解き放けて立走りせむ」
なにわづに みふねはてぬと きこえこば ひもときさけて たちばしりせむ
・・・今年も多くの出会いと別れがあるに違いない。
みんな幸く無事であることをどの父も母も願ってゐる。
/冬ざれれて音一つ無き畑かな
/餅搗きの音のさびしき疎開の子
・・・と云ふことだったらしい。疎開した先の子供たちの正月は。
/餅喰ふかと聞かれて餅はまだだと
/厠から古き家居の冷えまさり
/ハララコは北の陣地にばら撒かれ
/指折およびをる秋の七種憶良かな春の七草菘すずな蘿蔔すずしろ
/水引やば様からのお年玉春の夜の夢5,000万円
どうも間違えて書いたようだ(笑)。
倉石智證
山上憶良「秋の七種の歌」
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花葛花(くずはな) なでしこの花
おみなえし また 藤袴(ふじばかま) 朝顔の花」
春の七草
「せり/なずな・ごぎょう/はこべら・ほとけのざ・すずな/すずしろ・春の七草」
「芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔」
百人一首では光孝天皇の歌───、
「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」



