/牡蠣届く広島の潮うみ滴りぬ

/凍て空に宵の明星月も出て

/顎長き月も出でたり西の方神楽三叉雪白く乗せ

/牛蒡叩くばば嬉しけれ年用意

/歳重ね妻に嬉しき年用意

/ゆく年や大の大人も畏まり

/キンカンを忘れて携帯も忘れ

/ハンガーに昨夜きぞの今年を掛けてみるあと一つ眠れば新しき年の

/番屋汁カニ脚どんぶりの外に

/初詣臨時列車の報せなど

/年の瀬や悪わろきニュースも繽紛ひんぷん

 

倉石智證