木道ですれ違った。妻の背中の後ろは苗場山。

/シモツケソウさくらデンブと三国山

/シモツケソウ山路は線香花火かな

/赤とんぼ迎えて嬉し三国山

/赤とんぼ避暑とて山の頂に

/赤とんぼ眼がねに映すヤマハハコ

/懇ねんごろにミネウスユキとヤマハハコ

/越えてゆく峠にむかし氷室かな

/削り氷にしばし親子の生き返らむ峠の茶店『北越雪譜』

鈴木牧之を訪ねんと山東京伝、京水の親子は夏の盛りに三国嶺とうげを───。

峠の茶店に駆け込んで、黄な粉に甘いものを掛けたかき氷を頂いて感動。

/夏山や鳥居の上のお山かな

/おろがみてお山に入る汗一斗

/杜鵑草ホトトギス木陰に休む緑翳

/空の色集めて青し釣鐘草

/むかし人霧のご飯とブリューベル

/青グルミ賢治が径に山深き

/鹿害の惨憺たるを登り来て

ニッコウキスゲの群落が相当に痛めつけられて。

/山路来て蝶花に化すクガイソウ

/木道にキリンソウなど咲いてをり

/ノコンギク青い花弁のあの辺り

/ストックで雲の峰さす妻であり

/ホタルブクロ後生大事とかくれんぼ

三国山は花のお山でもあります。

ニッコウキスゲの群落は7月いっぱいか。

 

倉石智證