/物干し場妻梅干を干しに行く瓶に黴浮く妻干しに行く
/梅干すや晴れのち曇り落ち着かず
/はたゝ神農事態度を決めかねて
/梅雨明けの宣言をしてはたゝ神
/手庇しや物干し場より雲の峰
/二ツ目の小玉西瓜の出来不出来
/葡萄樹の艶めき立ちて梅雨明けぬ
/遠雷や村の中まで降りて来し
/ミィンミィン蝉軒飛び出でて雲の峰
/何もせで汗じっとりと木偶の坊手が喉からと妻に叱らる
/夏草や上村一夫冴え返る草の輪廻と頬に傷付け
僕らの時代は「同棲時代」。
/車来て西のおばちゃん攫はれるけふデーサービス「おはやう」の声
/ジーソミア(GSOMIA)やるならやってごらんなさい
卓袱台返し恨ハンの国から
「軍事情報包括保護協定」破棄の声。
「連携すべき課題では連携する」菅官房長官。
玉突きやブーメランとてやって来るさみしき国のさみしき悪手
さみしき国のさみしき悪手。
ぼくはここんところ、3800㌔と九州の山村を車でへ廻って来たけれど、
狭い杣道の青い青い山の奥での山肌にへばりついてゐる村でも、
人の生活と云ふものがあり、その多くの人たちにはこの輸出規制は関係ない。
その山村の人たちでさへ、国民の一人びとりであることには間違いなく、
しかし、国家のやることにおいては、いずれゆっくりと暮らしに影響が出て来ることも間違いない。
ところで、海を隔てたあちらのお国でも、同じやうに青い青い山があって、
分け入って分け入って、村人の暮らしがあり、
こんなことでいずれ不況が暮らし向きに降って来ることだらう。
庶民の頭上を越えて、国家っていやだねへ。
だんだんあの人たちの顔が悪人面に見えてきた(笑)。
倉石智證




