/酔ひ酔ひ宵…六月もまた水の月

/葡萄樹に朝霧の立つ噴霧かな

/カッパ着て老いを痛める消毒の葡萄樹の棚夏兆すかな

/袋掛けて消毒の音どこやらに

/粒抜きや育つが老ひを追い抜きぬ

/へぇ、頭くっついてゐるばかりだと

梅干の壺開ける

朝飯を喰ふ

/初物と朝餉に翠モロヘイヤ

/ぬか床の活きて三度の飯になり

/刻々と紫陽花のこと色ぐはし

 

倉石智證