/クチナシの淡く溶けゆく境かな

/くちなしやとても幸せ花言葉

/クチナシの香ばかりのこと口惜しや

/梔子や香の零れゆく花寂びる

「クチナシや花から下はすぐに顎」(有名な川柳)

/ばーさんの入れ歯を外す口無しや

喰ふ飲むは(歯)なし変わらずもがも

/梅の実の熟るゝ、無精ひげの生える

/菖蒲咲く掘り抜きの井戸水しんしん

/ひと飛びに村横断すカッコーの声のまどおにすぐ近くなり

/紫陽花に花の寂びゆく夕間暮れ

 

倉石智證