(貯蓄 - 投資)Ⓐ民間 + (税 - 財政)Ⓑ政府 =Ⓒ(純輸出+要素所得)

Ⓐの中の人たちのことである。

頑張ったら報われるとあなた方が思えることそのものが、あなた方の努力の成果ではなく、環境のお陰だったことを忘れないようにしてください。世の中には頑張っても報われない人、頑張ろうにも頑張れない人、頑張りすぎて心と体を壊したひと…たちがいます。

(上野千鶴子「東京大学入学式祝辞」19,4/12)

すべての人間が、歴史、家系、社会などの体系に組み込まれてゐる。

自分の幸運は、大勢の人たちの不幸に繋がっていることに気が付く。

(村上春樹「猫を棄てる───父親について語るときに僕が語ること」文春6月号)

「みんなが幸せになれないなら、たった一人のために祈ってはならない」(宮沢賢治)

 

Angela Merkel in Harvard(19,5,30)

無知や偏狭な心の壁を壊そう。変わらないものはないのだから

「Pull down the walls of ignorance and narrow-mindedness, 

because nothing has to stay as it is」

何事もやれば出来る。「everything is possible」

自由は決して当たり前のものではない、という事を忘れないで。

「Don’t forget, freedom can never be taken for granted(付与)」

『マーシャル計画』が1947年にハーバード大で発表されたことに触れ、

「心の中の壁を壊せば敵が友に変わる」と主張した。

壁は心や頭の中にある。

民族や宗教や取り巻く偏狭のなかに壁はある、と主張した。

メルケルさんは東ドイツの壁の向かうからやって来た。

 

人間にとって真の偶然とはなんであるか、である。

また選ばれたわけでもなく、突然の不幸には意味はあるのか、

と云うことである。

人類は人類にとっての普遍的価値を獲得するために長い歴史的闘いを繰り返してきた。

そして我々の民主主義ではたった一人の人を救おうと決心したのだから、

我々は正義を推し進めなければならない。

人間は結局助け合って生きるしかないのだ。

 

であるのだが、腹が減っては戦は出来ぬ。

幸福だけでは負債は返せぬ。

民主主義はマネーに乗って───

それなのに日本はここんところ負け戦ばっかりだ。

(19,6/2日経)▲日本のIT人材は世界の4%弱。

Ⓐの生産性の部位。

(19,6/11日経)資本市場

「国際金融センター指数6位」東京は上昇トレンドにあるものの、

昨年時点で中国・上海に抜かれて6位に後退した。

証券税制の複雑さや言語の壁などが背景にある。

Ⓐの資本市場と投資の部位。

(19,5/29日経)

▲すぐ後ろにはインドネシアが迫る。

Ⓐの生産性のこと。

生産性の低さが賃金のレベルに現れてゐる。

Ⓐの貯蓄及び可処分所得(消費)。

生産性の低さは潜在成長率の低下につながる。

資本収益率はその企業のマインドの世界に対する表れだ。

「価格弾性値」が小さくなって、かってなら「ソニーのあれが欲しい」

と云うことになって高くても買ってもらえたものが、

いまはマーケティングの世界で、買い叩かれ、

世界の需要に対して、影響力が乏しくなった。

Ⓐの生産性のこと。

 

「私が20歳なら出て行くね」(ジム・ロジャーズ)

安倍政権は安定した政治基盤を持ち変化の必要性を理解しているはずだ。

だが、長期的にはかなり悲観的だ。

債務が膨らみ、人口が減り、通貨の価値が落ちていく。

大惨事ではないか。

日本は世界で最も好きな国々の一つだ。

でも、私が仮に20歳以下の日本人なら国を出ていくだろうね。

(2014,12/24日経)

 

「(1930年代の)アービング・フィッシャーの負債デフレ論の警告を忘れるな」

(前ECBトリシェ総裁18,9/11日経)

黒田日銀がどんなに量的緩和・低金利にアクセルを踏み込んでも、

さっぱり景気に火が付かないわけだ。

生物一般、人間にも、大脳辺縁系に対して、

・恐怖───逃げる(シリア、ベネズエラ)。

・怒り───戦う(闘う)「香港デモ」など。

・不安───うずくまる。

などが知られている。

そして現在のあらゆる指標は将来不安を表しており、

高齢者は改めて自身の長生きリスクに、

若者は将来の年金先細りに不安を感じてゐるわけである。

もはや、根雪のやうになってしまった国民のデフレマインド、

これらは経済学的状況と云ふよりは生物学的状況と云った方が的確なのではないか。

頓に問題になってゐる世代会計では、

現在国民純貯蓄が将来世代の現在からの借金の償還に間に合えば、

つまり上回ればとりあえずは問題はない。

だが、国民純貯蓄は「ゼロ」近傍へとまっしぐらに落ち込み、

現在世代が将来世代の財布に手を突っ込むのも時間の問題となってゐる。

 

国民貯蓄=家計貯蓄+企業貯蓄+政府貯蓄

政府は大赤字であり、民間貯蓄がこれを埋め合わせてゐる構図である。

国民純貯蓄=国民貯蓄-国民資本ストック、企業資本の減耗分・減価償却

道路、港湾、その他建物公共施設等は日々その価値はすり減っているわけだ。

政府は国民への公共サービスの提供や国の借金の将来支払いに対しての、

金利による現在割引価値を政府の負債として調達し続けなければならない。

予定利率が高ければ、政府の保険負債等は少なくて済む。

現在は黒田日銀マニュアルによって長期金利は「ゼロ」近辺に操作されている。

 

『星の王子様』(サン・テグジュペリ)では、

「地球は先祖から受け継いだものではない。

子供たちから借りたものだ」と語る。

国全体で生産活動の成果の範囲内で賄うのが基本ではあるが、

Ⓒ(経常収支や要素所得)

いずれにしてもパイを奪い合うのではなく、

貯蓄するよりも、稼ぐ力を、稼げる方向へと教育を基本とし、

さらに高齢者も含めて就業形態も柔軟に考えていかざるを得ないようだ。

(11,8/8日経)

税金の6割くらいは大企業が払っているようだ。

 

倉石智證

───ついでに、

「主義とは、イデオロギーつまり、制度を支える考えを云う」