/一輪のリンゴの花の咲きにしはリンゴの花のほの物語

/消毒の噴霧の白し柿若葉

/風光る燕の番つがひ電線に

/菜の花を食べる青虫になる

/カラフルな下着売り場を通り抜く春爛漫と妻の後から

/生きている吾を確かめに階段を上がりて妻は我を見に来る

/ば~さんは自分の子供分からない妻踊り出す「アブラハムの子供」

ばーさんに質問を出す。

「ばーさんの子供はだれ ? 」

「ばーさんの孫はだれ ? 」

「墓参りに行くけれど、お墓にゐるのは誰 ? 」

全部がちんぷんかんぷんになり、「アブラハムには七人の子」

と歌いながら妻が踊り出す始末になった。 

/四歳の息子滑るを我は見るそを懐かしみ机に飾る

旧鹿沢スキー場。4歳、息子はここで初めて滑った。

/春や春息子の誕生日めでたくも親にも齢のずっしりと来る

 

「平成を 名残惜しむか 八重桜」

「新しき 御代(みよ)寿(ことほ)ぎて 八重桜」

安倍首相『桜を見る会』新宿御苑(4/13)

 

倉石智證