/葱の畝ほめて食卓始まりぬ

/菜のものゝみな菜の花と咲きにけり

/老媼も除草機と云ふ春の景

/やぶさかでないと藪から椿かな

/ネギ坊主天ぷらにされ往生す

/アスパラのAの字がつひに土塊つち破り

/誇らしく初アスパラはそのまゝに

/タンポポのぽぽぽぽぽぽは空の旅

/そそけだつ穂先スモモの受粉かな

/鍬振るふ妻には春ののどけしや

/花の夢蝶の夢にぞ参りける

/この季節菜っ葉菜っ葉の食卓に体の中に花が咲くごと

/花咲きぬ夜の闇白き浄土かな

/土竜もぐらの子そこのけ道に迷ひ出て

/春風と信号渡る帽子の子

/堰堤にホモサピエンスの影や濃し雪解ゆきげの水のドッと湧き出ず

/受粉時季どき有線告げる甲斐盆地スモモの花の花盛りなり

/受粉時季気温12℃無風なり南アルプス有線告げる

理想的には15℃以上がいいらしいが・・・。

 

倉石智證