四国、伊方原発87/20

 

いてくださいよ、いてくださいね

あゝ、このやうに日がなうやうやしく暮らしてゐたい

あゝ、そのやうに静かにすべてを眺めてゐたい

凝っとなだらかに、

いや時に激しく見つめてみたい

 

Bqベクレルです

見てゐたいのです

杳として頽くずをれる様を

その瞬間まで

あの境の向かうには何があるのか

かたくなな態度を投げ捨ててしまへば楽になります

流刑地へ

やはらかいのに安易に立ち入らせない

透明な空気が傷をつける

 

いちいち自分を通過させて心の反応を見るのです

凛とした光だ

それなのにみんな欲望に満ちた態度で

それが時々よそよそしくなる

あらゆることに力強くなければならないのに

太陽の火を竈で燃やすと云ふのなら

すべてに誠実でなければならないのです

頑ななままに俯く

誠実であると云ふよりむしろあなたへ

ではなく摂理に

正直であるとはなんとむつかしいことなんでせう

ジルコニウムで覆われた燃料棒、なかにウランのペレットが詰められている。

ところで、あなたはジルコニウムを見ましたか ? 

ぼくらはあそこでほら

相変わらず火に赫赫と太陽を焚べてゐる

 

倉石智證

「児童戻らず休校へ」(19,3/1朝日新聞)

東京電力福島第一原発事故による避難指示が解除され、

昨年4月に地元で再開した福島県川俣町の小学校が

3月末で休校する見通しとなった。