/蠟梅やヨドバシを出てすぐのとこ

/蠟梅や漢字を空に描いてみる

/絡みつく寒さ一入ひとしお忌日とや

/水仙花添えし忌日の寒むさかな

/カーリングストーン押しやる歌いやる小鳥のやうに女子ら可愛いく

/西郷の背に流れゆく24時鳩よ世界は平和になったか

/ユリノ樹に春や黙せる美術館

/平成館へユリノ樹の下長き列勢いあまる外つ国の人ら

/顔真卿蚕頭燕尾さんとうえんび春寒し

/キョンシーの白装束の支那の人突如拝跪す祭姪文稿さいてつぶんこう

支那の方たちが半分以上。思いも、思い入れも懐かしさも日本人とは違うのだ。

/いにしへも今も変わらず人殺す裏切りもあるchina顔真卿

/殷周と鼎かなえ、篆刻てんこく隷書へと狂おしきまで筆滑りゆく

/桜待ちまだお預けと上野かな

/春風やまだ冷たきを子規に云ふ

/アメ横に支那語飛び交う春潤む

/釜飯や浅利は牡蠣と競い合ひ

/冬帽を家に置きたり春の帽

/工房や手作りショップガード下春は始まる御徒町から

/大根をみぞれに添えて文化干し

/くちなわや萌すときそろ萌すべし

/飯縄や綱に射し来る春陽かな

/一陽来復と漢字強く書き

/京成や春は名のみの上野かな

/不忍や枯蓮に陽の当たりけり

 

倉石智證