/園児ゆく春のリズムに則のっとって
/園児ゆく小さな影は春帽子
/角曲がるそこから先は君たちのもの
山茶花咲いた声にぎやかに
/6・3・3 梅桃桜 新学期
/ハンムラビの法持ち出して水かける死なせしまんま親を躾ける
千葉小4死亡、心愛(みあ)ちゃん10歳。
/どこやらにねむり虫ゐる炬燵かな
/後ろ手や背に陽だまりを大欠伸
/ほうとうの南瓜にかかる湯気白し
/鵯一声いっせい木守の柿の揺れるまゝ
/ばばの背の曲がらぬことも梅の花
/ヤキトリやおれも河原の枯れススキ
/新しき言葉初めて覚えにき“ワークキャンパー”米国のこと
車社会とアマゾン(巨大な物流と季節労働者「新唯物史観」)。
おおきな公園のやうなパーキングにたくさんのキャンピングカーが駐車している。
ジャンクフードをほおばる、健康保険もままならない人たちが、
キャンピングカーに寝起きしている。
アマゾン・エフェクト・・・眠らない24時間。
繁忙期が過ぎれば退去を余儀なくされ、
家を持たない彼らはカタツムリのやうにまたどこかへ移動してゆく。
労働の諸段階が(マルクス)、新たな格差と云ふ自己リレーを固定化してゆく。
「新唯物史観」はコンビニに始まり、SNSは資本主義ばかりか、
民主主義にまで浸潤し始めた。
/雪の香の鼻先に来る鼻の冷へ
/ヤーヤーヤー、そろそろ神も出そろった梅に花咲く不思議ナケレト
/コンビニにおひとりさまやおでん煮ゆ
/仙厓に今ならおでん〇△□
/仙厓さんにさはさりながらおでん煮ゆ
/鼻先におでんのかほり引き返す
/旗指物風の指令に飛び込んだレジに湯気あり笑顔緩める
/煮大根よけて煮卵奪い合ひ
/持ち帰り軽減税率おでん煮ゆ
/よろ昆布出汁出し切りしおでん燗
倉石智證

