/堕落する気持ち心地や三が日
/お煮しめも温めみたり三が日
/道明寺仕立て春呼ぶ桜餅
/「鱒」聞いて春だ春だと躁ぎ出す(シューベルト)
/「鱒」聞かば煌めく魚いをの背びれかも
/柳の芽むく毛は雪を撥ねのけて
/ほのぼのと年の境や鷽換える
/ふくら雀拳に落ちる三羽四羽
/古木適材處繽紛梅花芳ひんぷんばいかほう
友達からのメールに。
/初春やまず円高と始まりぬ
/めでたさや二人羽織ににんばおりと後ろ前
/餅喰うて歯欠け歯無しのひと手前
/ロシナンテ春待つ心あなた待つ
/きみ待つわ松は緑に青春譜
/亥の年や猪突猛進ムナサハギ
/猪牙舟ちょきぶねや櫂の雫と春の夢
/エボシイワに何か落とした胸騒ぎ
/豆躁ぐ薪で炊かれし味噌づくり(太田先生)
/世の中は猪鹿蝶と民主主義
/民主主義の危機新聞に劈頭に
/埒の外まだ寒い国拉致続く
/ばーさんの入れ歯駅伝外し見る
/降る雪や夜色楼台やしょくろうだい霞みゆく
/降る雪や妻に子にもかくれんぼ
/平成の次は何かと待つ日和
/畏くもめでたさ参賀15万感情増幅日の本の国
すでにスーパースターだ。
倉石智證



