/お雑煮や歯を頼もしく思ひけり

/あけぼのや峡かいの国から手を合わす

/春や来るみんなの肩や胸に来る

/子が帰る正月二日始まれり

/駅伝や地球の胎動始まれり

/餅喰って目くぎ付けにする箱根かな

/ 去年今年、羯諦羯諦ぎゃあていぎゃあてい 波羅羯諦はらぎゃあてい

/なにやらに嬉し心のお屠蘇かな

/白銀や四壁初春山眠る

/初春や妻に請う請う(同行)二人はも

/音消してTVテレビ初春をもしろき

/シュプールや童心わらべこころにすぐかへり

/アケオメやsnsに飛び交へり

/赤ちゃんの曖気おくびめでたし春来る(甥っ子に第二子誕生)

/セーターを編む今年を編み初め

/平成の最後駆け行く箱根かな

/駅伝の駆け行く貫く棒のごと

/今年また襷を渡し歳渡す

/所以ゆえんとや所に似たり去年今年

/「青春の尻尾」親子で初滑り

 むろん青春の尻尾の方は父親の方(笑)。

/イケ面の狛犬欲りし初参り(娘は婚活中)

/狛犬のおつむてんてん雪帽子

/人死んで冬のリビエラ冴え返る

/春の名の春待たずして先逝けり(春サン)

/六段の調べもの憂し汗を掻くサウナの中のホモサピエンス

/平成や時間指呼の間動ゆるがるれ

 

倉石智證